今までの人生の終わり

海へ行った。朝の光と水平線空の境界を見ていると、これまでの嫌なことや、これからも付き合わなくてはいけない厄介な人たちのことが全部どうでもよくなってきた。結局それらに執着してるのは私自身なんだ。

 

私は海を見ながらこれまでの自分の人生を終わりにして、あたらしい人生を始めようと誓った。

 

新しい人生を始めるために、まずは嫌なことではなくて、好きなことについて考える時間を増やそうと思った。それから、周りの人間すべてを敵か競争相手だと思うのは、もう終わりにしようと思った。

 

しかし海を去って街へ帰ってくると、またいつもの喧騒や憂鬱な声が聞こえてきて、そんな決意が薄れそうになった。でも、ここでまたいつもの被害妄想とマイナス思考の無限ループに陥ってしまえば、新しい人生を始めると自分に誓った意味がない。周りのやっかいな人たちは今日も新たな問題を作りだしては騒いでいるけど、そんなものも一時の喧騒なのだ。常に遠い海を眺めるように、目の前の小さなことから焦点を外して生きたいと思う。